ヘルスリテラシーを高めるためには、最新の情報を活用することがポイントになります。過去に正しいとされていた健康法であっても、年月の経過とともに間違った方法であると判明することがあるのです。
例えば、昔はカロリーを減らすことがダイエットの要と言われていましたが、現在は糖質を減らしつつたんぱく質を増やすなど、バランスのよい食事制限が必須とされています。インターネットで情報収集をする看護師は、その情報がいつ発信されたものか調べておく必要があるでしょう。
さまざまな情報と比較検討していくこともヘルスリテラシーを高める基本です。例えば、同じ医療系のホームページであっても主張が異なるケースが多々あります。痩せるためには食事制限が最も大切だと説明するところもあれば、運動の大切さを唱えるところもあるのです。その道の専門家が発信する情報でさえ、見解が異なることは少なくありません。情報を比較していく作業は、情報の嘘や偏りを発見するためにも役立ちます。
良質な情報を得るためには、営利目的かどうかを見極めることも重要です。企業が営利目的で健康食品を宣伝する場合、情報に偏りが生まれることがあります。例えば、記事の最後に商品紹介ページへのリンクがある場合は要注意です。営利を目的に特定の商品を推して、それ以外の商品を否定する発言をするなど、情報の公平さが失われてしまう場合があります。看護師がヘルスリテラシーを高めるためには、営利を目的としていないページを活用するなどの工夫が必要です。